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上野 韻松亭の花かご膳〈雪〉

緑豊かな上野公園の中ほどに、床しい佇まいの食事処・韻松亭がございます。
1年前に見かけて以来、ずっと憧れだったお店です。
お店には11時を廻った時分に到着。
屋根のついた板戸の門の奥に、純和風の玄関があり、ちょいと敷居が高い感じ。
でも入口にはお昼のメニューボードが出ているくらいだから、一見さんお断りというわけでもないだろう…。
意を決して、門前に立っていた案内係のお兄さんに声をかける。
「今日は予約のお客様がたいへん多く、お食事の時間は1時間ほどになります」とあらかじめ念を押されたうえ、名前を告げるとお兄さんは屋内とマイクで連絡を取り、奥から仲居さんが招き入れてくれました。

パンフレットによりますと、
-創業明治8年、「鐘は上野か浅草か」と詠れる寛永寺の鐘楼に隣接することから、当時の博物館長・町田久成が「松に韻(ひび)く」さまを愛で、韻松亭と名付けました。その130年の歴史のなかには横山大観がオーナーだったこともあります。-
とあります。

古民家を改装したようなお店で、内部はすっきりきれいに整えられています。
ずいぶん建て増しをしているようで、いろいろなお座敷があるようですが、ワタシは不忍池方面(池は見えないけど)の、崖の上にせり出すように造られた入れ込みのお部屋に通されました。
窓の外には紅葉と不忍池を隔てた高層ビルが見晴らせ、部屋のすぐ隣には五条天神社の赤い鳥居が立っています。
テーブルの上に番号の書かれた酒杯が置かれますが、コレが伝票と下足札代わりになります。

いただけますものは、お手軽な〈お昼の膳〉ともう少しリッチな〈お昼の会席〉。
いちばん安上がりなメニューなら茶つぼ三段弁当1,680円がありますが、ワタシは茶わん蒸しと豆御飯が食べたかったので、お値段的にはそのひとつ上の花かご膳〈雪〉1,890円にいたします。
入口に出ていたお品書きによれば、〈雪〉の献立はつぎのとおり。
 自家製ゆば刺 生麩 こんにゃく よせ豆富
 和え物 里芋 茄子 南瓜 などなど
 茶わん蒸し 豆御飯 赤出汁 香の物
なお、これに焼物と麩万頭の付いた〈月〉だと2,600円になります。
Inn00

最初に出される、おから茶。
ほうじ茶のような色と味わいですが、おからを炒ってつくったお茶だそうです。
お茶碗には“高山寺”の文字あり。
お茶碗を回して裏を見ると、そこには鳥獣戯画の画が…なるほどね。
卓上の、杵のかたちの装飾(釘代わり?)に注目!
1_2 2_5
お昼のおしながきは花かご膳〈雪〉1,890円。
3
いろいろなものがどれも少しずつ、彩りよく詰めあわされています。
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串刺しになったおたふく豆・キュウリ・柚子風味の寒天寄せ。
炊き合わせ 茄子・かぼちゃ・いんげん豆・大根・里芋・生麩
Inn1
ほうれん草のおひたし(クコの実添え)、竹筒に入った寄せとうふ。
層になった厚揚げ・にごり生麩・赤コンニャク。
白いのは、葛きりをからりと揚げたもの。
Inn2
玉子焼き・厚揚げ・薩摩芋・小芋。
もしかしてこれがお漬物代わり?の赤パプリカ・黄パプリカ(生)
Inn3
ピンクの花びら型の豆皿にはごま入り生麩(味噌だれ沿え)、写真では見づらいですがその下にニラのお浸しが敷かれています。
Inn4
赤出汁と豆御飯。
赤出汁の実は麩、豆腐、若布。
5
茶碗蒸し。
椎茸と百合根が入っています。
6
花かごの中央に置かれた、福福しいおたふくの香合。
Inn8
おたふくの中身は、自家製生湯葉でした。
ちょこんと乗っているのは柚子味噌。
Inn7
このコースだとデザートはないので、おから茶をお代わりして大団円。
でも…ああ、大食いのワタシは、これだけ食べてもまだなんか「物足りない」のであった!!
ここはやっぱり甘味が欲しいところでしたわね。
隣の花かご膳〈月〉をとったお客さんに出された、笹の葉に包まれた麩饅頭、美味しそうだったなあ~。
まあ、入れ込みのお部屋もあることだし、思ったほど敷居が高くないことがわかったので、純和風のお膳を堪能したくなったときに、また来てみたいと思います。

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