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秋の深大寺詣で

1月並みというちょっと寒い日になりましたが、せっかくの三連休なので、今日はちょっと遠出をして調布の深大寺へ。
武蔵野の古刹・深大寺の周辺には木立ちが多く、深大寺植物公園や名物のおそば屋などがあって風情があるところです。
ワタシは三鷹駅からバスを使いましたが深大寺に来るのは数年ぶりなのでまごついてしまいました。
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浮岳山深大寺は天平5年(733)の創建、天平時代には天台宗関東第一の密教道場でした。
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門前には江戸期に江戸名所図会に紹介されたそば屋が軒を並べています。
どこに入ろうかと迷いますが、こちらは山門の向かってすぐ左前に位置する嶋田家
混んでくる前にここでおそばを食べてしまおうか。
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嶋田屋の店内。
戸外の池を見晴らす一角に小さな池があり、岩組みの上には小祠が祀られています。
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深大寺だし、やっぱり野草の天ぷらを食べたかったので野草天セット1,700円。
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野草天、もりそば、二色のコンニャク田楽がお盆にのっていちどきに登場。
むかし、今はなき時雨茶屋(現在は鬼太郎茶屋になっている)で食べた野草料理を思い出させて懐かしいお膳です。
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もりそばは白っぽく、瑞々しい。(ただし量は少なめ!!
薬味はたっぷりの刻み葱、ワサビが付く。
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野草天って…赤いのは紅葉の葉っぱと春菊?
お店の人にちゃんと葉っぱの名前を聞けばよかった。
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コンニャクの味噌田楽。
熱々に湯がいたコンニャクにとろりとした田楽味噌がかかってます。
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湯桶入りのそば湯。
そば湯って、そばそのものよりも栄養があるというからつい全部飲み干してしまう。
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嶋田屋の窓の外に広がる弁財天池。池の真ん中の亀島には弁財天を祀る小さな祠があって、周囲の紅葉がきれいです。
嶋田屋にはここの部屋のほか、別室や2階もありけっこう収容人数が多そう。
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深大寺門前には、女の子がお饅頭を焼いていたり、楽焼きのお店があったりします。
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深大寺境内、山門を入ったところにある そば守観音
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本堂脇の紅葉。
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赤い紅葉に惚れ惚れとします…。
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釈迦堂(深大寺の創建よりも古い白鳳仏奉安)前からコイの泳ぐ池を望む。
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忠魂碑の前の紅葉もひときわみごとでした。
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参道の甘味あめやにて。
蒸し器に入って湯気をたてて売られている名物“そぱパン”は高菜の油炒め、かぼちゃ、小豆、白あんの四種類。
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そばパン(高菜)1コ200円。
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そば粉を練り込んだパンはフカフカしていてほんのり甘味があって、蒸しパンに似た風味です。
具の高菜はあんがい量が少ないので、要領よくパンと交互に食べていくのがコツ。
このあめやではもう一つ、美人の外人さんが売っていいるそばクレープも魅力的なのだけど…からあげチキンとかソーセージとか、ワタシのダメなメニューなのでパスしました(デザートクレープもありますが)。
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深大寺窯の万葉土鈴。
武蔵野の草花を素朴なタッチで描いた上に、万葉歌が書き添えられています。
ワタシは、実は土鈴コレクターでした(現在はコレクションの整理がつかなくなって休止中)。
実家の何処かに、昔ココで買ったものがある筈…なのだけど…リニューアルしたときに処分されちゃったかなあ…。
このほか、店先には来年の干支、寅土鈴がたくさん並んでいました。
お店の奥には楽焼きを楽しんでいるお客さんの姿も見られます。

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そばのメニューをもう一品。
山門のすぐ前、嶋田屋のお向かいにあるその名も門前にて。
寒いので、ストーブのそばの席に座ってそばがきしるこ550円(梅しそ茶、塩こぶ付き)を注文。
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おしるこにはそばがきとそばの実が入っています。
さっぱりした甘さで体が暖まります。
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小さなかわいいかたちのそばがき団子。
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バス停の近くにある茅葺き屋根の水車を復元した深大寺水車館
そばの回廊には農作業に使われていた道具や水車の歴史などの資料が展示されています。
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ここで展示されていた深大寺の郷土玩具・赤駒
胴に帯を垂らし、紅白の手綱がついた藁細工の馬です。
赤駒とは、防人の妻が、夫の出陣に際して馬を贈ることのできない寂しさを歌った万葉歌からとったいななき馬と、木曽路の春駒をかたどったものがあるそうです。
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ワラツト(目玉団子):薬師様の縁日には、新米で団子を二つ作り、目のように並べてワラツトに入れて供えました…
柳田国男の著作で民俗学に魅かれたワタシ、日本各地に伝わるこういう風習を辿っていくのはこよなく楽しく、幸せなことです。

今日は、(ワタシの持っている新宿までの定期券のほか)JR+バス往復820円でちょっとした旅行気分を味わえた一日でした。
これからはおそばが一段と美味しくなる季節…またそのうち深大寺を訪れたいです。




      

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